手湿疹

手湿疹は、手に触れる物質の刺激やアレルギーによって湿疹が生じた状態です。
手のひらや指がガサガサして、硬くなってひび割れたり、小さなぶつぶつや水ぶくれができたりします。
原因は様々ですが、家庭内では炊事や洗濯などの水仕事が原因になることが多く、その他には頻繁に水や化学物質を含む薬品に触れるような仕事(医療従事者、美容師、調理師など)も原因になります。最近では、頻回の手洗いやアルコール消毒が刺激となって生じることも増えています。

治療

乾燥している場合には保湿剤を塗って皮膚を保護します。手洗いや水仕事の後にはこまめに塗るようにしてください。
皮膚の炎症や痒みに対してはステロイド外用剤を使います。
ステロイド外用剤を使用しても改善が乏しい場合には、紫外線照射(ナローバンドUVB)を併用することがあります。週に2~3回照射することで皮膚の炎症を抑えて症状を改善する効果があります。
痒みが強い場合には抗ヒスタミン薬の内服を併用することがあります。

日常生活での注意

水仕事をするときには、「二重手袋」がおすすめです。
内側に皮膚に優しい綿手袋を着用し、外側に水を弾くゴム手袋を着用します。ゴム手袋だけを着用すると、ゴムの成分が手に刺激を与えることがあるため注意が必要です。

また手荒れに対しては、こまめに保湿剤を塗ることが重要です。

朝の家事や仕事前に保湿剤を塗っておくと、日中の刺激から皮膚を守ることができます。
日中は手洗いや水仕事の後に毎回保湿剤を塗るのが理想的です。
仕事終わりや寝る前の保湿剤は、翌日までに皮膚を回復させる手助けになります。

手洗いはぬるま湯でするようにしましょう。
タオルで拭くときも、こすらずに優しく叩くように拭くと良いです。
香料や染料を含む石けん、抗菌石けんは手への刺激が強いので避けましょう。

原因が分かっている場合は、それを避けるのが最も有効な治療法になります。可能であればご家族や職場にも相談して、家事の分担や業務内容の変更など、対策できることがないか考えてみましょう。