多汗症
多汗症には全身に汗が増加する全身性多汗症と、体の一部に汗が増える局所多汗症があります。
全身性多汗症には特に原因のない原発性と、ホルモン異常や神経疾患に合併するものがあります。
局所多汗症も原因のわからない原発性と外傷や腫瘍などの神経障害による局所性多汗症があります。
原発性局所多汗症は手のひら、足の裏や脇という限局した部位から両側に過剰な発汗を認める疾患です。
特に手のひらの多汗症は、人口の5%以上が発症していると言われており、非常にありふれた疾患です。
皮膚科では主に局所多汗症の診療を行なっています。
治療
脇の多汗症には、保険適応のあるエクロックゲル®︎、ラピフォートワイプ®︎などの外用薬を処方します。
手のひらや足の裏の多汗症の場合、現時点で保険適応のある外用薬がないため、ガイドラインで第一選択となっている20%塩化アルミニウム溶液(500円/30ml)を販売しています。
上記の治療で改善がない場合や、副作用で使用できない場合には、専門施設へご紹介させて頂きます。