顔の赤み
顔の赤みには様々な原因がありますが、原因が特定できないことも多くあります。
ここでは代表的な原因についていくつかご紹介します。
接触皮膚炎
接触皮膚炎とは
いわゆる「かぶれ」です。原因となる物質が触れた部分に、赤み、ぶつぶつ、水ぶくれなどが見られ、痒みを伴います。
原因は非常に多岐にわたりますが、例として化粧品、植物、ヘアカラー、香水、ピアスなどのアクセサリー、目薬などがあります。
治療
まずはステロイド外用薬によって炎症をしずめます。
また、疑わしい原因があればそれを避ける必要があります。
症状が重症な場合、何度も同様の症状を繰り返している場合など、詳しい検査が必要と判断した場合にはパッチテストを目的として他院へご紹介することがあります。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは
皮脂が皮膚の常在菌の一種である真菌(カビ)によって分解されることで、皮膚に刺激を与えます。
頭、おでこ、鼻など皮脂が多い部位に、赤みやフケなどの症状が出ます。
治療
まずは石鹸やシャンプーを用いた洗顔、洗髪をしっかり行い、皮脂が過剰に溜まらないようにすることが重要です。
その上で、皮膚の炎症を抑えるステロイド外用薬や、常在菌の数を抑制する抗真菌外用薬を使います。
酒さ
酒さとは
一般的に「赤ら顔」と言われ、中高年の顔に起こりやすく、鼻や頬などに赤み、小さな吹き出物が生じます。
明確な原因は分かっていませんが、アルコール、日光、寒暖差などの刺激やストレスによって増悪すると考えられています。
治療
非ステロイド性抗炎症薬の外用や、漢方薬、抗菌薬の内服などを行います。症状が強い場合には長期間の治療が必要なこともあります。
日常生活での注意点
紫外線は症状を悪化させることがあります。外出時には日傘や帽子を使い、日焼け止めを塗ることが重要です。日焼け止めは曇りや雨の日でも塗るように心がけましょう。
化粧が皮膚の刺激になることもありますので、できるだけ低刺激のものを選ぶと良いでしょう。
アルコールや香辛料は多く摂りすぎると悪化の原因になります。禁止する必要はありませんが、ほどほどにしましょう。