乾癬

乾癬は、慢性的な経過をたどる皮膚病のひとつです。
皮膚に赤い発疹ができ、その上に銀白色の垢が付着します。体のいたるところに出現しますが、頭部、ひじ、ひざ、おしりなどに出ることが多いです。かゆみはおよそ半数の人に出ると言われています。
爪の変形や関節の痛みを伴うことがあります。
他人にうつることはありません。

治療

基本的にステロイド外用剤、ビタミンD3外用剤を使用します。
外用剤のみで改善しない場合には紫外線照射(ナローバンドUVB)を併用することがあります。週に2~3回照射することで皮膚の炎症を抑えて症状を改善する効果があります。
症状が広範囲に及ぶ場合、爪や関節に症状がある場合は内服薬を併用することがあります。症状の程度によっては注射での治療(生物学的製剤)が必要なことがあります。その場合は、治療可能な施設へご紹介します。

日常生活での注意点

肥満や高脂血症、糖尿病は乾癬を悪化させる要因になります。高カロリー、高脂質のものはなるべく避けて、バランスの良い食生活を心がけましょう。肥満のある方は、運動を取り入れて体重を減らすと症状が改善していくこともあります。
冬は乾燥しやすく、乾癬が悪化しやすい季節です。加湿器や保湿剤を使って皮膚の乾燥を防ぐようにしましょう。
ストレスや睡眠不足も乾癬を悪化させます。十分な睡眠を確保し、規則正しい生活を送ることも大切です。
皮膚をゴシゴシこすると、その部位に乾癬の皮疹が出現することがあります。入浴時は石鹸やボディソープを泡立てて優しく洗うようにしましょう。

さいごに

乾癬をすぐに完治させるような治療法は現在のところありません。しかし、近年の治療法の進歩によって、適切に治療を継続することで症状が全くない状態を目指すことは可能になりました。
乾癬は慢性的な病気であり、治療は長期間続くため、患者さんひとりひとりのご希望や生活スタイルに合わせて、ご自分に合った治療法を探していくことが重要です。分からないことやお悩みがあればお気軽にご相談ください。